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読んだ本の記録、感想、時々妄想
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少女

「人が死ぬ瞬間を見てみたい」
そんな少女二人の夏休みを描いたミステリー。

 

諸般の事情でどうしても映画「少女」を観に行く必要があったので、その前にとりあえず原作本を読んでおくか、と手に取った本。
湊かなえ作品だからどう考えても後味悪い系だろうし、結末を知らない状態で、映画館という逃げ場のない空間でそんな作品を観る勇気がなくて…(笑)。
(でも、湊かなえ作品だからとかイヤミスだからとかそういう属性とは関係なく、設定のある一点が個人的トラウマをぐいぐい抉ってきて読むのにものすごく時間がかかってしまった…)

 

本当はお互いを大切に想いあっているのに誤解やすれ違いからぎくしゃくしていた二人が友情を確認しあうという展開で、あれ?意外にもさわやか青春友情ストーリだぞ?と思ったら、やっぱり結末はそうなるよね…。
神の視点で俯瞰している読者には、この要素もこの要素も後々繋がってくるのだろうなあと読みながら想像はできるので意外性は薄いのだけど、それでも改めてこうやって結末を示されると、とにかく「世間めちゃくちゃ狭いな…」という印象が強くて、それが少女二人の友情のほうでキーワードになっていた「世界は広い」に対するものすごい皮肉に感じる。裏サイトに書き込みして星羅の自殺のきっかけを作った敦子や、三条に恐喝まがいのことをして紫織の自殺のきっかけを作った由紀にも、(意図してきっかけを作ったわけではないとはいえ)いずれ因果応報の報いがあるのかもしれないなと暗示されていて、閉塞感が強いまま物語は終わる。

 

これが映画だと少し印象が違って、敦子が裏サイトに書き込みする描写も由紀が三条を恐喝する描写もなく(確かなかったと思う)、つまり由紀と敦子は星羅や紫織の自殺への関与が薄く、自転車二人乗りした由紀と敦子が、紫織が一斉送信した遺書にも気づかないまま笑顔で海辺の道を走っていく、というシーンで終わったので、二人がけが閉塞した世間を抜け出して広い世界へ駆け出したような印象を受けた。
映画は由紀役の本田翼ちゃんの目つきが非常に良かったと思います。あと真剣佑くんの頭おかしいイケメンぶり。

 

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