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読んだ本の記録、感想、時々妄想
実は本なんか読まなくても全然平気で生きていけます
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クレオパトラの夢

函館旅行に行く前に、何か函館がらみの小説でも再読しようかなと思い立って引っ張り出した本。
『NAZE』に続く神原恵弥シリーズ第二弾。
舞台は冬の函館(作中ではH市とされているけども)。不倫相手を追いかけていった双子の妹を連れ戻す、という目的で北の地を訪れた恵弥のもう一つの目的は、「クレオパトラ」と呼ばれるあるものの正体を掴むこと。改めて読み返してみると、函館の主だった観光地はほぼ訪れており、なんだかんだいって観光気分を満喫してるよね恵弥(笑)。
『MAZE』では恵弥が友人の満を振り回す立場だったけど、こちらは双子の妹をはじめ「クレオパトラ」をめぐる人たちに恵弥の方が振り回されるお話。



こないだの原子力研究所の事故だって、みんな臨界なんて言葉も知らなかったし、あれがなければまだバケツでウランを混ぜ続けていたわけでしょう?たまたまバレちゃったけど、もしかしたらあと十年、同じ方法でやっていたかもしれない。それまでは、誰もそんなことなんか気にしないで暮らしていく。きっと、世の中にはそれと似たような状況のものがいっぱいあって、単に信じられないほどの幸運が、これまでなんとか続いてきてるだけなんじゃないかな。世界中で毎日誰かが綱渡りをしてるのよ。
本書の発刊のタイミングからして、おそらくこれは東海村JCO臨界事故のこと。
本筋には直接関係ない単なる例え話なんだけど、東日本大震災・福島原発事故を経た今読むとまた違った感慨が…。自分たちの日常が「信じられないほどの幸運」の上に成り立っていることに気づかない、私たちって本当に同じことを繰り返してるんだなあ…。



ところで、ずいぶん以前に雑誌のインタビュー記事かなにかで「神原恵弥シリーズは三部作」と読んだような気がしたのですが、三作目はまだですか…!(いや、水野理瀬シリーズの方だったのかな…記憶が曖昧)
本:恩田陸 | - | tsukigasem
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