04
--
01
02
03
04
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
--
>>
<<
--
読んだ本の記録、感想、時々妄想
実は本なんか読まなくても全然平気で生きていけます
<< 陰陽師 夜光杯ノ巻 | main | 桃色トワイライト >>
私の家では何も起こらない
私の家では何も起こらない (幽BOOKS)
私の家では何も起こらない (幽BOOKS)
恩田陸

恩田陸は最近作風が自分の好みからは離れつつあったので、新刊が出ても買ったり買わなかったりだったのだけど、これは装丁とタイトルが気に入ってしばらくぶりに単行本で買ってみた。そしたら久しぶりに自分好みの恩田テイスト!

舞台は丘の上に建つ古い家。
アップルパイが焼けるキッチンで殺しあった姉妹、近所から攫ってきた子を解体して主人に食べさせていた料理女、床下の動かない少女の傍らで自殺した殺人鬼の美少年、…なにかといわくのある幽霊屋敷にまつわる連作短編集。

屋敷…というか丘そのものがさまざまなモノを引き寄せ、人間たちはそれを畏怖したり、惹きつけられたり、なつかしさを感じたり、そういう土地の持つ力というテーマが恩田陸らしいなぁと。
何も起こらない、どころか当然いろいろ起こりまくりの幽霊屋敷。あらすじだけ読むとグロテスクな展開になりそうな字面が踊っているけど、語りは淡々として現実感は薄く、ふわふわとした少し昏い夢を見ているような雰囲気。
書き下ろしの「附記・われらの時代」は賛否あるようだけど(私はなんとなく『三月は深き紅の淵を』の第四章を思い出した)、デジャビュや幽霊にまつわる考察は、"ノスタルジーの魔術師"といわれた著者らしくて興味深く読んだ。

毎晩寝る前に一編ずつ読みたいような、静かで美しくて上品なゴーストストーリー。
本:恩田陸 | - | tsukigasem
(C) 2019 ブログ JUGEM Some Rights Reserved.
LATEST ENTRIES
CATEGORY
ARCHIVES
RECOMMEND!!!

LINKS
PROFILE
OTHER