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puzzle
puzzle (祥伝社文庫)
puzzle (祥伝社文庫)
恩田陸

再読。
今朝、「今日から軍艦島(端島)が35年ぶりに一般公開される」というニュースを聞いて、というかそのニュースで流れた軍艦島の映像を見て、真っ先に思い出したのがこの小説。150ページとコンパクトな中編なので通勤中にさっそく再読。

無人島に忽然と現れた三つの遺体。餓死、感電死、全身打撲死と死因はばらばら、島の別々の場所で発見されたが、死亡時刻は限りなく近い。事故なのか、殺人なのか、この島で一体何が起きたのか?
…というストーリーで、名前こそ変えているものの、舞台は明らかに軍艦島。
切り立った岩壁、風雨にさらされて崩れかけたコンクリートの廃墟、それらを這うようにしげった緑…どこか遺跡めいていて(ある意味遺跡そのものだけど)廃墟マニアでなくとも心惹かれる情景。
そこで世にも不思議な"絵"が完成したとしたら、…自分の立場を危うくしたとしても、その絵を共有してもらいたいと、せめてそのピースだけでも誰かに見てもらいたいと、思ってしまうのが人間というものなのかもしれない。

最近では、ミステリ風とみせかけてラストでスピリチュアルな方向に行ったり、謎解き投げっぱなしだったりでガクッとなることの多い恩田作品。アクロバティックなオチではあるものの、この頃はまだミステリを書こうという姿勢がある程度見て取れるような…。

ちなみにこの作品の主人公は検事の関根春。
初期の恩田作品のいくつかに渡って登場する「関根家」の長男だ。
はじめてこれを読んだときはまだ十代だったので春と志土の関係にそれほど萌えを感じなかったが(まだ次男の秋が格好良くみえるお年頃だったのねー)、今ならはっきりとこの二人にきゅんとする。働きざかりで優秀な男二人っていいじゃない…!

関根家関連
六番目の小夜子 (新潮文庫) 象と耳鳴り 図書室の海 (新潮文庫)
『象と耳鳴り』のあとがきで言及していた、"関根三きょうだいが登場するミステリ"、まだ待っていてもいいですか?笑
本:恩田陸 | - | tsukigasem
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